PojiShuriのブログ

気まぐれ更新٩( 'ω' )و

【整形外科テスト】下肢編

こんにちは。

気ままに更新ブログです。

PT分野での知識の整理中でございます。٩( 'ω' )و

 

今回は整形外科テスト 下肢編です。

臨床で使うことの多いであろうものを選んでいます。

 

近年、セラピスト同士で練習することは減ってきています。

このご時世ということもあり実技系の勉強会も減っていますしね。

でもテスト系に限ったことではありませんが、患者さんに実施する以上、机上のみでは限界があります。

協力し合いながら実技練習していきたいですね。

 

股関節のテスト

Thomas test

<評価>

腸腰筋短縮

<方法>

背臥位にて非検査側の膝を抱え、過屈曲する。

検査側下肢が浮いたら陽性。

<注意点>

THAなど術後の患者には行えない。

背臥位時に腰椎の過度な前弯がある場合注意。

<解剖学的ポイント>

腸腰筋:大腰ーTh12L1-4〜小転子、L1-5肋骨突起〜小転子 腸骨ー腸骨窩〜小転子

    赤筋>白筋(約3倍)→持久力に特化

他の筋との鑑別:縫工筋、大腿直筋

脊椎の動き:過前弯の有無、円背の有無など

 

Kendall  test(Thomas  test別法)

<評価>

腸腰筋短縮

<方法>

背臥位にて検査側の下肢をベッド端から垂らす。

非検査側の膝を抱え、過屈曲する。

検査側肢股屈曲or膝伸展で陽性。

<注意点>

大腿直筋との鑑別が行いにくい。

股外転・外旋があればTFLや縫工筋短縮の可能性がある

<解剖学的ポイント>

大腿直筋の短縮ー膝屈曲に制限を認める

開始肢位での評価も(腰椎、骨盤、股関節、膝関節のアライメント)

 

Ely  test

<評価>

大腿直筋短縮

<方法>

腹臥位にて検査側の膝を屈曲する。脱力させ、受動的に行う。

股関節屈曲があれば陽性。

+股伸展で大腿前面に痺れがあればFNST(大腿神経伸展テスト)陽性。

<注意点>

骨盤や体幹の回旋を押さえておくこと

<解剖学的ポイント>

膝関節の屈曲制限がある場合は信憑性低くなる。(直筋遠位部の拘縮)

陽性の場合、歩行時の膝屈曲に影響を及ぼす(https://www.stroke-lab.com/speciality/15950 原著https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14580132/)。

 

Ober  test

<評価>

大腿筋膜張筋(TFL)短縮

<方法>

側臥位にて、検査側の股関節伸展、膝関節90°屈曲位とし、内転させる。(別法として膝伸展位で行うものもある)

内転10°未満で止まる場合は陽性。

<注意点>

腸脛靭帯の短縮も含まれている(腸脛靭帯は柔軟性に乏しいため、主にTFLのテスト)

<解剖学的ポイント>

https://1post.jp/5607 

https://journals.lww.com/jbjsjournal/Abstract/1981/63090/Functional_differentiation_within_the_tensor.13.aspx

https://www.jospt.org/doi/full/10.2519/jospt.2013.4116

大腿筋膜張筋:前内側線維(AM)、後外側線維(PL)がある

AM:OKCでの股屈曲(歩行遊脚期 ※外旋位では作用しない)

PL:CKCでの股外転作用(歩行立脚期の安定に関与)、大殿筋から腱が結合

 

トレンデレンブルグ兆候

<評価>

外転筋筋力

<方法>

検査側下肢での片脚立位で反対側の骨盤が下制したら陽性。

※Duchenne→患側へ体幹が傾斜し、骨盤も傾斜。

<注意点>

静的立位と歩行とで必ずしも一致しない。

疼痛性破行では患側に体重乗らない。鑑別する。

<解剖学的ポイント>

中殿筋、大殿筋、小殿筋、TFLなどが関与。

拮抗筋である内転筋の緊張亢進によっても起こる。

 

Allis  test

<評価>

先天性股関節脱臼

<方法>

背臥位にて両膝屈曲位とする。

大腿骨頭の位置が異なるため大腿長が短縮する。

<注意点>

片側の脱臼のみ有用。

骨性の左右差の可能性もあるため画像チェックも必要。

<解剖学的ポイント>

先天性股関節脱臼ー女児に多い、家族歴に関与。

出生後の肢位が誘因→腸腰筋、Hamstの過伸張(股過伸展、膝過伸展)は良くない。抱っこの方法も注意。

 

Anvil  test

<評価>

股関節骨折

<方法>

背臥位にて検査側の踵を叩打する。

股関節に痛みが出現したら陽性。

<注意点>

テスト以前に下肢に痛みがある場合がある。

下肢を持つ時はゆっくり慎重に。

<解剖学的ポイント>

股関節骨折ー頚部、転子間が最も多い。

女性に多い。

画像評価が最も良いためこのテストは画像が取れない時。

 

Patrick  test

<評価>

仙腸関節病変

<方法>

背臥位にて検査側の足部を反対側の膝に乗せる。

反対側のASISを安定させ、検査側の膝を床へ押し下げる。

仙腸関節に疼痛があれが陽性

<注意点>

Faberテストもある

→股関節に疼痛があったら(鼠径)陽性

<解剖学的ポイント>

骨盤への影響→→

 

膝関節のテスト

膝蓋跳動(ballottement of patella)

<評価>

膝関節内骨折

炎症によっても起こる

<方法>

膝蓋上嚢に貯留した関節液を近位から遠位、内外側から圧迫移動させ、膝蓋骨が浮き上がったところ、膝蓋骨を大腿骨に押し付ける。

押し付けた時に骨に当たる(コツコツ感)と陽性。

<解剖学的ポイント>

滑膜の変性→滑液の過剰分泌が起こる

吸収が追いつかずに関節液が貯留してしまう。

原因の特定を:細菌感染、運動などによるストレス etc.

 

McMurray  test

<評価>

半月板損傷

<方法>

背臥位にて股・膝屈曲位、下腿外旋位(内旋位)から膝伸展する。

裂隙のクリック音または疼痛があれば陽性。

内旋位からの伸展で陽性→外側半月板(LM)損傷

外旋位からの伸展で陽性→内側半月板(MM)損傷

<注意点>

テストの前に動作評価

膝屈伸時の引っかかり、関節内水腫、ロッキング現象

<解剖学的ポイント>

MMは内側側副靱帯、冠状靭帯に固定されている→前後方向への可動域が狭い

脛骨外旋(膝伸展時)はLMが前進し、MMが後退する(内旋は逆)

 

Apley  test

<評価>

半月板損傷

<方法>

腹臥位にて膝90°屈曲位で開始。

1.大腿部を押さえ、下腿を上方に引っ張る。関節包伸張により裂隙に

    疼痛があれば陽性。(distraction test)

2.下腿を下に押し付けながら下腿回旋。裂隙に疼痛があれば陽性。(grinding test)

     内旋で外側に疼痛(LM)or外旋で内側に疼痛(MM)

<注意点>

膝の屈伸角度により前・中・後節のどの部分の損傷かを見極める

<解剖学的ポイント>

膝伸展に近いー前節、屈曲に近いー後節 が圧迫され圧が増える

 

外反ストレステスト(Valgus stress test)

<評価>

内側側副靱帯(MCL)損傷

<方法>

背臥位にて膝30°屈曲位で行う。

膝に外反ストレスを加え、不安定性の有無を確認。

疼痛、不安定であれば陽性。

<注意点>

MCL単独では膝伸展位での不安定性はない。(伸展でも不安定の場合重症)重症度分類

Ⅰ度 疼痛のみ 不安定なし

Ⅱ度 疼痛+30°膝屈曲位で左右方向の不安定性あり (部分断裂)

Ⅲ度 疼痛が強く、30°屈曲位、完全伸展位での不安定性あり (完全断裂、複合靭帯損傷)

<解剖学的ポイント>

MCLは内側半月板(MM)との結合あり。

※大腿骨側での損傷が多い。接触型での受傷が多い。

 

内反ストレステスト(Varus stress test)

<評価>

外側側副靱帯(LCL)損傷

<方法>

背臥位にて膝30°屈曲位で行う。

膝に内反ストレスを加え、不安定性の有無を確認。

疼痛、不安定であれば陽性。

<注意点>

LCLは腓骨頭に付着している。

腓骨神経麻痺がないか評価する(前脛骨筋)

→L5神経根領域との判別(後脛骨筋、長趾屈筋)

<解剖学的ポイント>

重症度はMCLを参照。

膝伸展位での内反で受傷。

 

Lachman  test

<評価>

前十字靱帯(ACL)損傷

<方法>

背臥位にて膝20〜30°屈曲位

大腿部、脛骨部を把持し、脛骨近位端を前方に引く。

脛骨が前方に引き出されたら陽性。

コツコツとエンドフィールがあればACL損傷なし。

<注意点>

前方引き出しテストに類似

→膝90°屈曲位で脛骨を引き出す。疼痛の有無により膝屈曲

 制限のある場合、Lachmanの方が良い。半月板の衝突もなし。

<解剖学的ポイント>

ACL:大腿骨顆間窩後外側〜脛骨顆間隆起

    前内側線維束(AMB)45°で最大緊張、後外側線維束(PLB)15°で最大緊張がある。

           AMB 前方引き出し、PLB ラックマン で評価。

ACL再建術では半腱様筋や薄筋が使用される。

 

後方引き出しテスト

<評価>

後十字靱帯(PCL)損傷

<方法>

膝90°屈曲位で脛骨近位を把持し後方へ押し込む。

不安定性があれば陽性。

裂隙を触知しながら後方への移動量を確認する。

<注意点>

陳旧例では後方に押さなくても脛骨の後方偏移を認めることがある(脛骨後方落ち込み徴候)

<解剖学的ポイント>

PCLも二重構造

前外側束(後内側の2倍の太さ)屈曲位で緊張

後内側束 伸展位で緊張

 

テスト肢位とか方法の画像が載せられなかったので今回は文章のみ。

とても読みづらい。

見やすいブログにするための工夫点や改善点も徐々に取り組みます。

 

٩( 'ω' )و

【決意】今年出来るようになる目標 Vol.1

本日は自分の決意を表明し、必ず叶えるという強い気持ちを持ち続けることを中心に記事を書きます。

 

 

英文を読めるようにする

半年後にはアブストラクトを翻訳なしで読めること

これは毎回目標にしては叶えられずにいたこと。

なぜ英文論文が必要か?

 

日本では行えないような(倫理的に)研究を行なっている。

最新の知見が多く存在する。

世界のリハビリ状況(医療も)を知ることで自分の知識の向上、質の向上を見込める。

・・・英語が読めるとかっこいいっていうのも大きい。

 

最近ではGoogle翻訳やDeeple(先輩から教えてもらった)などの翻訳サイトが優秀になってきていて、医学用語も訳してくれたり英語の苦手な私にも優しい時代がきています。

 

英語に取り掛かると文字が暗号のようで頭が痛くなります。

でも、今年はその暗号に慣れるところからはじめ、半年後にはアブストラクトの内容が分かるようになりたいと思います!

 

英語がまず読めること!

 

文献抄読を月1回やる

少ないかなとも思いましたが、英語を読むのは本当に大変。

なので、定期的に英語に触れることに重点を置き、抄読はこの目標でいきたいと思います。

 

ここでの課題は「必要な内容」「患者に還元できる内容」であることを見極められるかというところです。

読んでみて「ん?」とならないためにもアブストラクトは読める必要があるのです。

 

早速英文!!と思っていたけれど

まず探せないやん!てなりました。

 

先輩のアドバイスを聞きながら、まずサーチすることから開始。

キーワードの入れ方から難易度が高かったー。

 

というわけで、解決方法見つけました。

 

以前勤めていた病院で整形Dr、運動器リハチームが定期的に文献抄読会をやっていた!

そのメーリスにまだ入ってる!

しかも今まで2〜3年分論文あるじゃん!と。

 

Dr、リハ共に最新の文献(もちろん英語)を見つけてまとめているので、勉強するにもってこいでした。

こういうのも活用していくことが大切ですね。

なので、まず1文献頑張って翻訳サイトで訳しながら読んでみようと思います!

 

まとめられるようになったら記事にします٩( 'ω' )و

 

 

 

【膝】関節可動域(ROM)ってどう考える?

膝の関節可動域エクササイズ(ROMex)をやったことないPTはいないと思います。

この記事はROMexについてを考えること、そのための膝の知識の振り返り作業をおこなっていきます!

膝関節について

膝関節は下肢の真ん中の関節で主に体重を支える役割があります。

また、

体重を支持するための安定性を保持しながら大きい可動域を有する。

と言われており、膝の役割は立位・歩行を主とする人間にとって重要であることが分かります。

さらに、

隣接関節からの影響も大きく、大腿部と下腿部の動きを調整する役割も有する。

膝関節可動性が損なわれると移動を主体とした日常生活に不利益を被る。

引用:

https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/18/3/18_3_135/_pdf/-char/ja

この言葉からも、膝の可動域の重要性は伝わりますよね。

ここからもいくつかの文献を参考にさせて頂きながら、なぜ重要なのか考えていきましょう。

 

ガイドラインから見る徒手療法について

続いて、ROMexは徒手で(他動で)行っていますか?

自動で患者さんに行ってもらっていますか?

ここでは膝関節疾患の保存的治療でのROMex、観血的治療後のROMexについてまとめていきます。

理学療法介入の推奨グレードとエビデンスレベル

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引用:理学療法ガイドライン
<保存的治療>

・ストレッチングおよび関節可動域運動・

推奨グレードC エビデンスレベル2

膝OA群へのストレッチにより関節可動域、歩行速度、歩行時の膝関節角度の改善があった。

※関節可動域のみの記載はなし。

 

徒手療法・

推奨グレードB  エビデンスレベル2

大腿四頭筋の筋力増強に加えて徒手療法を行うと筋力増強のみと同様に筋力向上した。

関節位置覚と移動能力は徒手療法のみで改善した。

※どのような徒手療法かは不明。

8週間のスウェーデン式マッサージではWOMAC得点が改善した。

※WOMAC:薬物療法の臨床評価で得点が高いほどQOLが低い

※機能面というよりは心理面に効果がある

 

ガイドラインからも、「これをやると良くなる」という手技や方法は確立されていないということが分かります。

続いて、観血的治療後のROMexをまとめます。

<観血的治療後>

・自動運動:推奨グレードA エビデンスレベル2・

・他動運動:推奨グレードD エビデンスレベル2・

理学療法士による他動運動の有意性は認められなかった。

理学療法士は膝関節の他動運動よりも、日常生活活動に着目した機能運動に積極的に関わる方が好ましい。

TKA後のCPM、スライダーボードを用いた関節可動域運動は、通常の理学療法と比較して、更なる効果は認められなかった。

※悲しい現実です。

エビデンスとしてはこんな感じになってます。

もちろんエビデンスが全てではないですし、徒手により改善を経験した方も多くいらっしゃるはずです。

なので、どこをどうしたら良くなるか、解剖の知識が不可欠なんですね。

PTなら自分の手で良くしたいと思うのも当然あるでしょう。

 

膝関節「伸展」

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正常可動域:0°

膝伸展筋:大腿四頭筋

膝蓋骨:伸展に伴い上方へ移動

膝蓋下脂肪体:柔軟に変形 前方に押し出される

膝蓋上嚢:二重膜構造となる

前十字靭帯(ACL):前内側線維束ー弛緩、後外側線維束ー緊張

後十字靭帯(PCL):前外側束ー弛緩、後内側束ー緊張

内側側副靱帯(MCL):緊張

外側側副靱帯(LCL):緊張

他の筋肉:ハムストリングス伸張、腓腹筋伸張、薄筋伸張、縫工筋伸張

     膝伸展位では大腿筋膜張筋が伸展作用をもたらす

 

膝関節「屈曲」

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正常可動域:130°

膝屈曲筋:ハムストリングス(内側:半腱様筋、半膜様筋 外側:大腿二頭筋

膝蓋骨:屈曲に伴い下方へ移動

膝蓋下脂肪体:柔軟に変形 後方に押し込まれる

膝蓋上嚢:単膜構造となる

前十字靭帯(ACL):前内側線維束ー緊張、後外側線維束ー弛緩

後十字靭帯(PCL):前外側束ー緊張、後内側束ー弛緩

内側側副靱帯(MCL):弛緩

外側側副靱帯(LCL):弛緩

他の筋肉:大腿四頭筋伸張

     膝屈曲位では大腿筋膜張筋は屈曲作用をもたらす

     屈曲制限には皮膚や屈曲筋の筋緊張亢進などが要因となることが多い

 

屈伸するにもこれだけの組織が関わっているということ。

これを覚えておきましょう。

 

ADLを支障なく遂行するためには膝関節には0°から120°のROMが必要

参考:齋藤宏ら 臨床運動学 医師歯薬出版 2002

膝関節のROMex

膝のROMexを行うにあたり、膝の関節運動特に関節内運動を理解しておきましょう。

膝関節の運動

大腿脛骨関節(FT関節):屈曲ー内旋、伸展ー外旋

膝蓋大腿関節(PF関節):屈曲ー下方、伸展ー上方

と、このように骨が動いていることを想像しながら動かしていくことが重要です。

roll back機能

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膝の屈曲に伴い、大腿骨は脛骨上を転がります。

脛骨は内側は凹面、外速は凸面となっています。

よって、内側は滑り運動が主な働き、外側は転がりが主な働きとなる、つまり外側が後方にroll backするという特徴があります。

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ピボットはこの動きです↑🏀笑

Screw-home  movent

次にScrew-home  movement(SHB)があります。

分かりやすいイラストをTwitterで見つけたのでシェアさせて頂きます。

roll backは屈曲での話でしたが、SHBは伸展に伴って起こる関節内運動のことをさします。

特に最大伸展位に近いところ(伸展−15°くらいから0°の間)で起こる現象です。

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①大腿骨内側顆の形状

ACLの緊張

大腿四頭筋の外側への牽引

これらが協調的に働くことでスムーズな関節内運動が起こります。

 

ここまで、ざっくりですが膝関節の運動学を復習しました。

患者さんに説明するにもここを理解しておくと良いと思います。

ROMexの実際

ここからは様々な文献をもとに、ROMexの意義、より良い方法についてをまとめていきたいと思います。

高強度な他動ROM練習は不必要であり、患者に苦痛を強いない自動介助訓練を含めた愛護的なROM訓練は有用である。

参考:戸田秀彦ら 人工膝関節置換術後の屈曲可動域予測

理学療法士の行うROM訓練として、

・80%以上のものが5〜10分以内の訓練時間で膝屈伸の回数は20〜30回行っていた。

・他動ROM終了の目安は、痛みなどの局所反応(36%)、目標角度(22%)などがあった。

・ROM制限の要因を動的に分析することに意義がある。

徒手によるROM訓練をartとして高めていくことも大きな議題である。

参考:鶴見隆正ら 関節可動域訓練の実際と科学的検討

 

私の経験から、ROMは時と場合により効果的か否かが変わることがありました。

文献を読ませていただく中で、可動域制限の要因の追及は最重要課題であり、徒手での介入はその次の段階であることを改めて認識しました。

 

あまり臨床的な根拠も得られていないのに

私たちが他動ROM訓練をする意味って

・・・?と

考え続けていきたいなと思います。

 

私の持論ですが、他動での関わりにも意味をなしているなと思ったことは何度もあります。

例えば、

・ROM制限の追求:場所の特定、組織の状態把握

→介入 膝蓋骨のROM、周囲軟部組織のモビライゼーション、緊張亢進筋のマッサージ

・防御性筋収縮の改善

→介入 触圧覚の入力

・膝ROMの正常アライメントでの活動

→介入 SHMの誘導、脛骨前後引き出しの介助

などです。

方法は自分の手の大きさな力にも関与してきますが、体の置き方などの工夫により誰でも実施可能です。

 

他動ROMを真っ向から否定するのではなく、使い分けていくことで効率良く機能改善していきたいですね。

 

まとめ

・他動ROMはエビデンスレベルとしては低い

・観血的治療後は自動介助ROMの方が有用とされている

・ROM制限因子の追求に尽力すべき

・制限の要因に応じて他動ROMを行うことは有用

・他動ROMを行うメリット、デメリットをもっと解明していきたい

 

ありがとうございました٩( 'ω' )و

【再開】恥ずかしがらずに疑問を持とう!

長らく休憩してしまいました。

私が今年目標としたいこと

「継続」ー何でもいいから続ける

     まずはこのブログ、FBやinstaでのアウトプット

「挑戦」ーアウトプットをSNSで開始

     PT分野でのアウトプットは学会などに参加

「変化」ー自信を持って「私が治療したら心身ともに良くなるよ!」と言えること

 

こんな目標を勝手に掲げて今年2022年を突っ走りたい気持ちです。

頭で考えているのは何にもならない事はもう分かりました笑

なので、文字に起こしたり

言葉に出すことで自分がダメにならないように何とか生きていこうと思います。

 

※自己満ブログですので不快な方はご覧にならなくて大丈夫です!

こんなことも知らないの?などは心の中で思っていてください笑

 

膝についての疑問を紐解くための序章

まずは膝関節についての概要をまとめていきます。疾患から考えていきます。

特に深いことは書いてないのでご了承ください。

<変形性膝関節症>

膝関節の疾患で有名なものに「変形性膝関節症(osteoarthritis OA)」があります。

膝関節に加わる異常なメカニカルストレスによる関節軟骨の退行性疾患と定義されています。

症状

疼痛ー関節内、関節周囲、軟部組織、骨膜

変形ー膝内反・外反変形、股関節や足関節といった他関節の変形

筋力低下ー主に膝関節伸展筋である大腿四頭筋

関節可動域制限ー膝伸展・屈曲制限、他関節も

歩行困難ー主に疼痛が原因となって起こる、変形により破行が出てしまう

重症度

画像診断が用いられていることが多く、レントゲンでの骨の評価に加え、MRIなどで骨の内部(半月板や靭帯)の状態を把握することが重要です。

KL分類ではグレードⅢ以上で手術適応となるケースが多いです。

 

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引用:

変形性膝関節症の重症度(グレード)はどう決まるか│ひざ関節症クリニック

膝OAに対する手術

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引用:変形性膝関節症の重症度(グレード)はどう決まるか│ひざ関節症クリニック

人工膝関節全置換術(TKA)について

大きく上記3種類(人工関節には半置換UKAもあるので4種類)があります。

重症度や患者さんの希望、生活上最も良いものを選択していきます。

ここでは治療法の選択については触れません。

 

理学療法士の役割>

理学療法士だからこれをやらなきゃいけないとか

ここは理学療法士の仕事の範疇じゃないなとか

このような考え方はあまりしたくないなと思いながら今までやってきました(余談)

もちろん無責任に色々引き受けてはダメですけど。

 

患者さんの願いを一緒に叶えたい

諦めそうな人を希望の道へ引っ張りたい

自分の体に詳しくなってもらいたい

病状についても詳しくなってほしい(良い面も含め)

私との関わりを楽しんでもらいたい

楽しく治す→苦手を続けるにはこれが必要かと思いました。

 

心からこんな風に思えるようになりたいな。と思いながら、

不器用なりに頑張っていこうと思う所存です。

 

ここでは膝疾患に限りますが、今まで関わらせて頂いた患者さんは

・既に膝OAである

・膝関節の手術のために入院した

・膝関節の手術を受けた

このような方が多かったです。

 

保存加療、術前の患者さんについては

・疼痛回避の代償獲得

・筋力強化

・関節可動域の維持

を目的に介入してきました。

 

術後の患者さんについては

・疼痛(手術由来)除去

・筋力向上

・関節可動域拡大

・歩容改善

を目的に介入してきました。

 

さて、前置きがだいぶ長くなりましたが笑

この関節可動域というところ、

実際どこまで本気で考えられていたでしょうか。

何となく可動域が広い方がいい?と闇雲にROMエクササイズしていたり、

言葉は悪いですが、もうこんなもんでいい?と、諦めてしまったことないかなーと振り返っています。

こういう小さなことのようでも重要な事ってたくさんあると思うんです。

なので今回は膝のROMエクササイズを振り返り、行う意味について考え直していけたらと思います。

 

この記事は前置きとして失礼して、次の記事で膝の関節可動域について書かせていただきます。

 

Thanks.٩( 'ω' )و

【PT】遊脚=遊ぶ 足

こんばんは。

 

今回はPTとしての勉強をしたので

思いをまとめたいと思います。

 

歩行はPTなら誰でも見れなきゃいけない

必須の動作分析の1つです。

 

なんとなく評価したり

なんとなく治療したり

実はかなり曖昧な捉え方をしていることに

お気づきだろうか。。。

私も長年やってるのにお恥ずかしい。

 

 

てなわけで、

最近学び直した「歩行」

その中でも「遊脚相」に使えそうな内容を思いのままに書いていきます。

 

遊脚を考える上で「立脚」は欠かせない。

結局立脚が大事なんじゃん!てなるよ。

 

【IC:イニシャルコンタクト】

踵接地をすると何がいいのか??

踵には伸展に関わる受容器が豊富に存在しています。

ということは、次のMst:立脚中期の時に

股関節の伸展とか体幹の伸展とかに有利なのです。

 

でも、

最近大事にしているのは

ICとMstを繋いでいる

【LR:ローディングレスポンス】

いわゆる荷重応答期です!

踵接地でTA:前脛骨筋が遠心性収縮をし、

足底屈になることで膝の屈曲を補助する。

そして、

踵接地したタイミングの

股関節の屈曲角度を変えないことが必要になる!

この時の重心が大切!

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前に出した足の上に向かって

体が前傾し、

乗っかるような感じ。

分かりにくいけど。。。

 

HAT(Head、Arm、Trunk)を考慮すると

Mstでは一番頭が高くなる

→IC、LRでは低い位置に重心があり、それを高くするという機能!

HATは直立を維持するために慣性負荷を生じる

慣性負荷とは→運動を維持する=安定させるってことかな。

 

当たり前だけど

足元ばかり見ていては歩行は良くならない。

上半身にも目を向けようっていうことなんです。

 

※私が悩んだ一例※

感覚障害があってほこう遊脚相に膝屈曲が出ないという問題点がありました。

感覚入力

股関節伸展ROM

膝屈曲随意運動

足底からの感覚フィードバック

鏡使用してボディイメージの再構築

とか

色々試しました。

でもやはり歩行になると膝が曲がらない。

擦ってしまう、つまずいてしまう

マットで転びそうにもなりました。

 

歩行介助で気づいたことは

体幹を前方に推進させると遊脚相が綺麗に出るってことでした。

だからこのLRの時期をもう一度考え直すことにした訳なんです。

 

体幹前傾を促し、股関節伸展を促し

重心移動を促し、下肢感覚も改善する。

これは大変なこと。

もっと早くに色々試せたらよかったと

反省もしています。

 

アプローチ方法とかは載せません。

考え方についてでした。

 

まとまりないけど笑

 

終わり!

 

bye-bye

 

 

 

 

【書籍】アウトプット大全①

こんにちは。

 

有名な書籍の1つ

「学びを結果に変えるアウトプット大全」

精神科医の樺沢紫苑さんの本です。

 

アウトプットが大事なことは以前から分かっていました。

でも苦手意識、サボりですね

これが邪魔をしてしまうため身に付いていないスキルでした。

 

いまだについていません。

なのでこの書籍を読んでみようと思い立ちました。

 

まずはアウトプットを理解していこうと思います。

 

◆1.インプットとアウトプットの違い

インプット=入力、知識を蓄えるもの

アウトプット=出力、行動し成長するもの

 

そしてアウトプットは運動であり記憶に残りやすくするためにが働く

PTが好きそうな話です。٩( 'ω' )وWW

 

◆2.アウトプットの基本原則

短期的な記憶の保存→→→脳の海馬と呼ばれる部分

保存期間は2〜4週間

この期間中に何度も情報が使われることで長期記憶として忘れにくくなる

長期記憶→→→側頭葉

 

原則☆情報の入力から2週間で3回以上アウトプットする

 

◆3.インプットとアウトプットの割合

実際に私たちが行なっている割合は

in 7:out 3  だそうです。

でも成長のために必要な割合は

in 3:out 7

アウトプットがインプットの2倍です。

 

◆4.フィードバックの重要性

闇雲にアウトプットをすればいいわけではなく、

適切なフィードバックが必要。

アウトプットでの結果→フィードバック→インプットの修正

これのサイクル○

成長のためのフィードバック

「短所克服」:精神力と時間を要する

 

「長所伸展」:自信をつけやすく、初心者向け

 

フィードバックは毎日行おう

 

◆5.ポジティブ発言を増やそう

ポジティブ:ネガティブ=3:1

→これは最低限  下回ると離職率上がる〜

ビジネスでは高い利益

チームメンバーの評価が高い

 

◆6.ネガティブの悪影響

悪口・・・ストレス発散 NO!  よりストレス溜めてる

     認知症になるリスク3倍!!

ストレスホルモンのコルチゾールが分泌されるんだそうですー

 

今日はここまでにします。

 

またまとめたいことがあったら

まとめていきたいと思います。

 

 

お疲れ様でした〜。♪( ´θ`)

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マインドセット

マインドセットって

思っていたより大変で

でも、出来るって信じられるようになりました。

 

 

やったこと

youtube見る

マインド系言ってる人 いーっぱいいた。

最初は誰でもそう考えらるわけじゃない

とか

今までの自分を否定されてる

とか

まあネガティブに捉えてました!

 

・本を読む

自己啓発

読まない方がいいとか勝手に思ってたけど

わりと振り返りに使えた。

 

特に社長とか、何かの代表とか

生き方を決めるのは

いつでも自分であるし

責任も自分

過去の自分とか人のせいとか

しないこと。

 

これって日本において

承認欲求の繰り返しとかの教育が

生み出しているらしい。

 

確かに人の目を気にして生きてきたなー

とか

人のためにやったのにー

とか

承認欲求、ただの自己犠牲

自己犠牲GIVERだったのです。

 

他者思考型GIVERになることが成功する秘訣だそうな。

ちなみに自己犠牲GIVERは成功からもっっとも離れています。

 

私は

1ヶ月かけてマインドを変える努力をした

自負しています。。笑

 

少しのことではへこたれなくなったし、

ネガティブなことを言わなくなった

思ってまーす

 

ネガティブな発言をしそうになった時も

頭で1回考えられるようになった。

言葉も少しずつ選べているような気もする。

 

 

このまま頑張っていこーっと。

 

おやすみなさい😴